ハーバード便り No.25
就任式の日は、その様子を映画スクリーンでみるために、学校に行きました。11時近くから人が集まり始めました。よく見てみると、集まってくるのは教授ばかり。
ちょうど採点の合間を縫って、みんなテレビを見にやってくるという感じで、あっという間に、教授陣の巨大な集団が出来上がってしまいました。教授達を見ていると、あのブッシュさんには凍り付くような冷笑。オバマさんには拍手。
どちらもハーバード大学出身なので、そこまで露骨に態度に表さなくてもと思いますが、そのくらいブッシュさんの政治手法に飽きがきているということなのでしょう。その入れこみ具合の違いがあからさますぎておもしろいものです。先生方が特に盛り上がったのは、「この国の教育を買えていく必要がある」という一節がオバマさんによって語られた時でした。
さすが教育学部の先生方。拍手拍手の連続。そのわかりやすい反応に、先生方のいつもよりもさらに教育に傾ける情熱の深さを感じた瞬間でした。そして教授の幾人かは、手腕を買われてワシントンに呼ばれる予定です。